言葉の難しさのお話

クリエイティブ関係者がよく使う言葉、

「コンセプト」「テーマ」「アイデア」「トンマナ」。


例えば、

今回のサイトコンセプトは◯◯です!とか

今回のサイトのモチーフは◯◯です!とか。

頻繁に使われていますが、コンセプトって何?と言われたら、

きちんと答えられる人は少ないのではないでしょうか。

言葉は多くの人が使えば使うほど、本来の意味が曖昧になってしまいます。


頻繁に使われている言葉の意味が、人によって異なった解釈がなされると、

チームで動くときの障壁の一つになってしまうので、改めて確認しよう。

という話が社内のデザイナーであったので、

せっかくなのでブログにまとめて残しておきます。


  ■目次

ーそれぞれの言葉の意味

 ▼テーマとは

 ▼コンセプトとは

 ▼アイデアとは

 ▼トンマナとは

ーまとめ・感想


それぞれの言葉の意味


今回、言葉の意味は全てクリエイティブにおける言葉の定義です。

例はサイト制作で考えていきます。


▼テーマとは

テーマとは、一言で言うと「お題」のことです。

例えば、◯◯企業のコーポレートサイトであったり、2019年度の採用サイトであったり。

テーマはこちらで変えられないもので、ビジネス上提示されるものです。

「何か作ってください」みたいな案件はまずなくて、

クライアントが求めているものがテーマになります。


▼コンセプトとは

コンセプトとは、一言で言うと「何を伝えたいのか」ということです。

例えばコーポレートサイトで言うと、その会社が大切にしている理念であったり、

そのサイトを見てお客様にどう感じて欲しいか。

採用サイトで言うと、このサイトを学生が見たときにどう感じて欲しいか。

なんならその年の採用方針とコンセプトがイコールのようなものです。

コンセプトの部分は、複数の人が集まって議論すると言うよりは、

プロジェクトの責任者や、お客様が決めきってしまうことが大切です。


▼アイデアとは

アイデアとは、一言で言うと「切り口」ということです。

コンセプトをどのように表現するのか。これがアイデアです。

例えば、色んな人がいる会社をコンセプトにしたときに、

人を動物に例えて色んな人がいることを表現してみよう!とか

人を形に例えて色んな人がいることを表現してみよう!とか。

アイデアは複数の人で持ち寄って発散する方が切り口が沢山できて良いとされます。

参考サイトなども初めてこの段階で持ち寄られます。


▼トンマナとは

 トンマナとは「トーン&マナー」の略で、

「デザインに一貫性を持たせること」「見た目」を指します。

サイト全体のイメージをスッキリさせよう!とか

企業のイメージカラーとサイトのカラーを合わせたり。

ユーザーに違和感なくサイトを見てもらうためにもトンマナを守ることは大切です。


まとめ・感想


こう改めて文字におこして見ると、言葉って難しい!!!

曖昧な解釈で言葉は使わない方がいいなあと実感しました。


今回の話だとコンセプトとアイデアがごちゃ混ぜになってしまいがちなので、

気をつけないとなあ。と思います。


テーマ▶︎コンセプト▶︎アイデア▶︎トンマナ

サイト制作はこのような流れで思考していくのが一般的です。


ただこの全工程をプロジェクト全メンバー進めるというわけではありません。

ディレクターがお客様がテーマとコンセプトをすり合わせに責任を持ち、

アイデアとトンマナのところをデザイナーが責任を負うといったように、

思考のセクション分けをしていくことが大切です。


仕事において、職種ごとに責任を負うものが変わってきます。

これは技術職だけに言えることではないなあと思います。

それぞれが自分の職のやるべきことに責任を持たなければ、いいものはできない。


デザイナーであれば見た目の全責任を負う。

それぞれの職種はどんな責任を負っているのか聞いてみたいです。


ぎし道