UXのお話


Webサイト制作界隈でよく耳にする「UI」や「UX」。

違いは何となくわかっているもののきちんと説明してと言われると上手くできない。

最近先輩にUXを現実世界で捉えるとどういうことなのか教えて頂き、

とてもしっくり来たので、今回は自分の経験に被せて説明してみようと思います。


また「Web制作者のためのUXデザインをはじめる本」

こちらも読んだので、この本で学んだことも交えてまとめていきます。

Web制作者のためのUXデザインをはじめる本 ユーザビリティ評価からカスタマージャーニーマップまで | 翔泳社

体験のデザインって、こういうことか! 8ステップではじめるWebのUXデザイン! 本書は、実際に大手デジタルマーケティング会社でUXデザインを実践してきた執筆陣が、 Web制作者が知っておくべき、UXデザインの「基本」から 「ユーザビリティ評価」「プロトタイピング」「構造化シナリオ」「ユーザー調査」 「カスタマージャーニーマップ」「ユーザーモデリング」「組織導入」までを、 8つの章に分けて解説していきます。 実際に導入するためのテクニックや大小2つのプロジェクトのモデルケースを収録し、 理想論でなくあくまで現実的、実践的な方法を一冊にまとめました。 また、本書は想定読者として「白石由香」というWebデザイナーのペルソナを作り、 彼女に向けて書かれているので、臨場感をもって読み進めることができるはずです。 さらに、テンプレートもダウンロードできるので、理解するだけでなく、 すぐに試すこともできます。まさに、UXデザインの「現場叩き上げ」の教科書です。 ◎読者対象: Webに関わる企画・開発者、ディレクター、プロデューサー、デザイナー、エンジニア ◎特典: テンプレートがダウンロードできる ◎収録内容: 1章 UXデザインとは? 2章 ユーザビリティ評価からはじめる 3章 プロトタイピングで設計を練りあげる 4章 ペルソナから画面までをシナリオで繋ぐ 5章 ユーザー調査を行う 6章 カスタマージャーニーマップで顧客体験を可視化する 7章 共感ペルソナによるユーザーモデリング 8章 UXデザインを組織に導入する

Shoeisha


■目次

ーUIとUXの違い

 ▼UI(User Interface)とは

 ▼UX(User Experience)とは

ー現実世界で捉えるUIとUX

ーまとめ・感想


UIとUXのちがい


▼UI(User Interface)とは

UIとは、Webサイトやアプリなどの画面周りのことで、

ユーザーと直接接触がある部分のことを指します。

現実世界でいう製品やサービスそのもののことを指します。


▼UX(User Experience)とは

UXとは、ユーザー体験とも訳されており、そのものに直接接触がある時間だけでなく、

その前後の時間や、それをきっかけとした記憶などユーザーの感じる全てを指します。

現実世界では、製品やサービスに関連するもの全てを指します。

UXのほんの一部がUIととらえてもらっていいでしょう。

UIは「モノ」で、UXは「コト」と捉えるとわかりやすいです。


ー現実世界で捉えるUIとUX


現実世界で捉えると?と言う話を先輩は「フジロック」で説明してくれました。

が、私は行ったことがないので、自分の言葉で伝えるとなると何だろう・・・

と考えた時に、自分の好きなカフェが説明しやすい!と思ったので説明していきます。

今回はカフェ好きの友人と一緒にカフェに行くと言うことを前提でお話します。


〜STORY〜

私はカフェがとても好きです。

カフェではよくコーヒーかカフェラテを注文します。

そもそもコーヒーは小学生くらいから好きで家でもよく飲んでいました。

カフェ好きの友人がいるのでよくその友達とカフェに行きます。

もちろん一人でも行きます。

〜〜


ここでいうUIはカフェにそのもの。

カフェで提供されるモノ(メニュー)やカフェの空間がUIに当たります。

もちろんコーヒーの飲みやすさや味がよければ満足度は上がりますし、

空間が気に入れば、また訪れたいと思います。

これがUIが良いと言う評価にあたります。


ではUXは何にあたるでしょうか。


私がカフェが好きな理由はコーヒーや空間を楽しむ以外にもあります。


・カフェ滞在前

・どこのカフェに行くかインスタや食べログ、雑誌を見て情報を集める

・調べた情報を友人と共有してワーワー言いながらどこに行くか決める

・その店に行ったことのある人のインスタの写真を見て想像を膨らます

・食べログの数値を見て期待を膨らます

・メニューを見て何を頼もうか想像する


・カフェ滞在中

・コーヒーを楽しむ(UI)

・空間を楽しむ(UI)

・友達と話に花を咲かせる

・カフェの写真を撮る

・次に行くカフェの計画を立てる

・カフェにいるおしゃれな人をみて参考にする


・カフェ滞在後

・撮影した写真を見返してインスタにあげる

・カフェの感想を他の友人や家族に話す


上記全てがUXに当たります。

カフェに関連する全てのことがUX、ユーザー体験です。

UXの中にUIがあるのは見てわかりますね。


ーまとめ・感想


現実世界に例えてUI・UXを捉えるとなんだかスッと入って来ます。

ただこれを実際のビジネス、サイト制作に置き換えると途端にわからなくなる。

それは普段自分たちがユーザーになりきれていないからなのだと思います。


サイト制作においてUXデザインを考える場合、

一番大切なのはユーザーの気持ちを理解することです。

ユーザーはどんな人で、何に価値を見出し、

そのためにどんな行動をし、具体的にどのような操作をして行くのか、

そこをまずは考えなけれはUXデザインはできません。

そのプロセスの中で課題が出て来たら、そこを解決するために

Webサイトでは何ができるかを考え作れば良い。

UXデザインと言いますが、ここに置いてのデザインは設計という意味です。


そこが重要でそこがとっても難しい。


「Web制作者のためのUXデザインをはじめる本」には、細かくその導き方が乗っているので、

UXデザインに興味がある方は是非読んで見て欲しいです。